なぜ人事は応募書類に細かくケチをつけるのか
こんにちは。採暴ちゃんbot(@saibaku_chan)の中の人です。
今回は履歴書やESなど、就活で提出を求められる書類で絶対に気を付けるべきポイント・プラスアルファしたいポイントをお話ししたいと思います。
今回のタイトルですが、履歴書の写真が曲がっているだとか、日付の記入漏れがあるとか、「そんな細かい部分にケチ付けるな!」と思う方は多いのではないでしょうか。
その気持ちは十二分に分かります。見てほしいのは写真が真っすぐ貼られているとかそういったことではなくて、経歴やPRであるというのは重々承知してはいるのです。
その上で、細かい部分にも注目せざるを得ない人事側の事情もあったりします。書類作成時に気を付けたいポイントと合わせて、知って頂ければと思います。
書類作成時に絶対に気を付けるポイント
1. 字は下手でもいいから丁寧に書く。自信がないならPCで。
読ませる気など全く感じられない、殴り書きの書類を出してこられる学生さんは一定数いらっしゃいます。”綺麗に書くのが当たり前”の書類なので、言うまでもなく印象は悪くなります。
履歴書などは自分が読むためのノートではなくて、相手に読んでもらうための書類ですから、読む相手への配慮というものは最低限お願いしたいところです。
そのような書類を提出された際には、そういった常識的配慮ができない人なのか、事前にきちんと準備をしない、余裕ある行動ができない人なのかと勘ぐってしまいます。
周囲から字が綺麗だと言われる方は指定がない限りは、絶対に手書きで作成するべきです。きれいな字の選考書類は少なからず合否に影響します。
確信をもって言いますが、字が綺麗なだけで真面目でしっかりとした人間という印象を与えます。字が綺麗なだけで、です。
自分の字に自信がないという方は、手書き指定されていない場合はPCで作成してしまう事をお勧めします。一度作ったら増刷は簡単ですし、印象ダウンはまずないでしょう。
2. 広範囲な下書き消し忘れ、未記入欄、印鑑押し忘れは擁護不能
仕事に当たるようになるとたくさんのメール、書類、色々なものをチェックします。人間ですからミスをしてしまう事もあるのは重々承知しています。
けれども、書類のたった一枚、二枚のチェックもきちんとできない人に実務に当たってもらっても、確認不足でミスを連発してくれるのでは…?と思わずにはいられません。
応募者に提出を求める書類はどれも、採用業務に使用する重要書類です。この重要書類であるという認識が抜けている方は今すぐ改めた方がよいです。
時々、皺だらけや、飲み物のシミのついた履歴書を提出してくる方もいます。これは確認不足どころか普通に失礼ですので、出すだけ無駄だと思います。
プラスアルファで気をつけるべきポイント
1. 可能な限り空欄は無くす
履歴書では特に趣味特技の欄や、本人希望欄などが空欄になりやすいと思います。趣味や特技は自分の「色」を出せる大事な枠なので、必ず書いてください。
スペースがあれば、ただ書くだけではなくひとこと情報を追加するとより良いです。例えば、ただ「読書」や「サッカー」と書くよりも、「読書(年間50冊読みます)」「読書(最も好きな本は○○です)」、「サッカー(10年目です)」「サッカー(年間○試合します)」と書いた方が、その人に対する興味も沸きやすくなります。
また、本人希望欄は最低でも「貴社の規定に従います。」の一文は書いた方がよいです。(私は書かれていなくても気にしませんが、一応社会的常識なので。)
企業の募集が職種別の場合、応募職種への志望動機を簡単に書くと自己PRになります。特に記入欄の少ないA4片面の履歴書を使用する場合は活用してみてください。ここは欄内を全て埋めきらなくてもよいと思います。
2. 足りない欄は勝手に作って添える
自己PRはあるものの志望動機欄がない履歴書は結構あります。志望動機がない履歴書が即ダメということはもちろんありません。
が、別添えで志望動機を書いて添付してあると、ほとんどの人事は読むでしょうし、いい印象を抱きます。(自己PRは完全使いまわしも可能ですが、志望動機はそうもいかないので)志望度の高い企業だけでもいいので、「書きたいことが書けない」という場合にはぜひ実行してみてください。
3. 変な装飾はしない
たまに自己PRなどの文章の題名を四角く囲ったり、一部に下線を引いたりする方がいます。自由形式でない限り、中身は基本的に「文字のみ」で構成してください。
もしかしたら「目を引く履歴書の書き方」的な記事があって、それに従っているのかもしれませんが……ここで勝負すべきは文の中身であって、見た目は読みやすく書くことだけ気にしてください。個々の色を発揮するべきは面接に進んだ後の段階です。
採用担当はたった数枚の書類と、1、2時間の会話だけで応募者がどんな人物か、判断しなければなりません。
信頼に足る人間か、仕事の適性はありそうか、会社に馴染める人間か。それだけの情報でその人のすべてを理解しきるのは当然ながら不可能です。少しでも正しい判断をするために、書類の細かい部分も一つの情報として活用せざるを得ないのです。
集まった情報を比較して、周りから見劣りしていれば当然ながら落とされます。振る舞い・書類の不備、企業に見せるもの全てが判断材料となることを意識することが、内定への近道ではないかと思います。